2024/10/21修正して更新
治験の実施時期・事前健康診断の内容と検査項目・合格のポイントを記載しています。
治験はアルバイトではなく「有償ボランティア」になり、「負担軽減費(協力費)」が支払われます。
アルバイト報酬は労働対価として金銭が支払われますが、負担軽減費(協力費)は医学ボランティアである方を拘束している時間や遵守事項(飲酒や喫煙・筋肉痛になるような運動や日焼けの中止)、採血などによる身体的な負担を軽減する目的で支払われています。
また、負担軽減費(協力費)は所得税などの税金はかからず源泉徴収も対象外。
雑所得が年間で20万円を超えた場合、確定申告が必要です。
負担軽減費+副業収入-必要経費=雑所得
治験の実施時期は、4〜6月が少なく7月〜年末が多くなる期間です。
人気の長期試験は、4月〜8月に実施することが多く、それ以降は2泊3日×2などの「ゾロ」と呼ばれる同等性試験を行う事が多くなっています。
治験に参加する場合、大学生の参加が最も多くなる夏休み期間の倍率が高くなります。
治験への参加は、事前健康診断に合格することが必須ですが、その前に治験応募にパスしないといけません。
治験ボランティアサイトでは、無料会員登録制度を取っており、登録しているとサイト側から治験情報(募集中の治験内容と負担軽減費)がメールなどで配信されます。
「メール」から応募するとパスする確率が上がります。
健常者・疾患者の2種類の登録制度があり、治験ボランティアサイト別に記入項目が異なります。
記入項目を詳しく書くことで、自身に合う治験に参加できる確率も上がりますし、多くのサイトに登録しておくことで選択肢が広がります。
治験ボランティアサイトによって、治験情報が多かったり少なかったり、同じ治験でも募集人数が異なっていたり負担軽減費(協力費)が違う場合があります。
スマホ受信設定すると、いつでも確認でき便利です。
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治験に参加するには事前健康診断があり、合格しないと治験に参加することができません。
事前健康診断のレベルは、人間ドック並みの検査項目があるものもあり、健康状態をチェックするために受診する方もおります。
ポイントを記載していますので、参考にしてください。
●運動・重労働の禁止
運動・重労働を急に行うと、血液中の乳酸脱水素酵素や尿中の尿たん白の値などが治験参加条件の基準を外れてしまいます。
肉体労働をされている場合は、疲労により基準値を外れてしまいがちになるため、事前健康診断一週間前からは、普段の7割程度の肉体労働がベストです。
●アルコールの摂取禁止
アルコール摂取するとGOT・GPTといった肝臓数値が治験参加条件の基準を外れてしまいます。
事前健康診断一週間前からは飲酒は厳禁です。
●暴飲暴食の禁止
暴飲暴食をすると、血液データが治験参加条件の基準を外れてしまいます。
特に、コンビニ弁当のような脂っこい食べ物・グレープフルーツなど柑橘類の飲食物は、検査データを悪くする原因になるため事前健康診断一週間前からは禁止。
●こまめな水分摂取
こまめな水分摂取は、採尿時に尿の濃縮・血液中の濃縮も防ぎ血液データをよくします。
一週間前からの「こまめな水分摂取」をするだけでも、治験に参加できる可能性が高くなります。
●十分な睡眠
寝不足で事前健康診断を受診すると、血液データ・尿データが全体的に悪くなります。
●夜中の食事はNG
事前健康診断前日の夜中に食事をすると、血液データ・尿データが全体的に悪くなります。
●こまめな水分摂取
1週間前のポイントと同様に、前日の「こまめな水分摂取」は、治験に参加できる可能性が高くなります。
治験実施施設では、確認電話日などを設けている場合もあります。
施設によっては、電話連絡が取りづらいという理由から参加を拒否される場合もあります。
指定日時に電話連絡などを入れるのは必須です。
治験内容と施設によって異なりますが、一般的に下記の順序で行われます。
現在の体調・過去の病気の既往歴情報を正確に伝えること、特にアレルギー症状は重要視されます。
どんな治験でもこの検査は必ず実施されます。
基準値は・・・・
血圧 | 収縮期90-140mmHg・拡張期40-90mmHg | 脈拍 | 40〜100回/分 | 体温 | 35度〜37度 |
---|
治験内容と施設によって異なりますが、免疫学検査・血液学検査・生化学検査・尿検査・乱用薬物検査が実施されます。
リンクされている項目は、検査の目的・検査結果の見方・見つけられる病名を確認できます。
免疫学(感染症)検査。下記検査で陽性になった場合、今後の治験参加ができなくなる場合もあります。
HCV | C型肝炎ウイルス |
---|---|
HBS-Ag | B型肝炎ウイルス | RPR・TPHA | 梅毒検査 | HIV | エイズ |
治験内容で検査項目が増えたり減ったりします。
WBC | 白血球数 |
---|---|
RBC | 赤血球数 | Ht | ヘマトクリット | その他 | MCV・MCH・MCHC・血小板数・Baso・Eosin・Blast・NEUTRO・Meta・A.LYMPHO・MONO・LYMPHO |
治験内容で検査項目が増えたり減ったりします。
TP | 血清総たんぱく |
---|---|
ALB | アルブミン | T-Bil | 総ビリルビン |
AST | AST (GOT) |
Che | コリンエステラーゼ | r−GTP | γ-GTP |
UA | 尿酸 |
T-CHO | 総コレステロール | TG | 中性脂肪 |
BUN | 尿酸窒素 |
Cre | クレアチニン | Glu | 血糖 | D-Bil | 直ビリルビン | その他 | Na・CL・K・P・Ca・CPK・CRP |
違法薬物乱用が多くなり、治験でも乱用薬物検査を実施する施設が多くなっています。
治験内容で検査項目が増えたり減ったりします。
PCP | フェンシクリジン類 |
---|---|
TCA | 三環系抗うつ剤 | BAR | バルビツール酸類 |
OPI | モルヒネ系麻薬 |
THC | 大麻 | AMP | 覚せい剤 |
BZO | ベンゾジアゼピン類 |
COC | コカイン系麻薬 |
違法薬物乱用が多くなり、治験でも乱用薬物検査を実施する施設が多くなっています。
治験内容で検査項目が増えたり減ったりします。
PCP | フェンシクリジン類 |
---|---|
TCA | 三環系抗うつ剤 | BAR | バルビツール酸類 |
OPI | モルヒネ系麻薬 |
THC | 大麻 | AMP | 覚せい剤 |
BZO | ベンゾジアゼピン類 |
COC | コカイン系麻薬 |
事前健康診断では心電図検査も行われるため、毎回心電図検査でコメントが付く方は治験参加は無理かもしれません。
近年、薬剤のQTc数値を超えた場合の、治験参加を断られるケースが多くなっています。
基準値は・・・
PR | 120ms〜240ms | QRS | 120ms以内 | QTc | 430以内 | その他 | 心電図波形・RR |
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治験内容と施設によって基準値は異なります。
治験への参加は、事前健康診断に合格することが必須ですが、その前に治験応募にパスしないといけません。
治験ボランティアサイトでは、無料会員登録制度を取っており、登録しているとサイト側から治験情報(募集中の治験内容と負担軽減費)がメールなどで配信されます。
「メール・治験サイト」から応募するとパスする確率が上がります。
健常者・疾患者の2種類の登録制度があり、治験ボランティアサイト別に記入項目が異なります。
記入項目を詳しく書くことで、自身に合う治験をパスする確率も上がりますし、多くのサイトに登録しておくことで選択肢が広がります。
治験ボランティアサイトによって、治験情報が多かったり少なかったり、同じ治験でも募集人数が異なっていたり負担軽減費(協力費)が違う場合があります。
スマホ受信設定すると、いつでも確認でき便利です。
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