2024/7/21修正して更新
人間ドックのスタンダード検査コースの中には、上部消化管(胃・食道・十二指腸)の検査として、胃カメラ検査と胃バリウム検査(胃X線検査)があります。
また、胃がん検診の名目で胃カメラ検査だけを受診できる場合もあります。
●受診費用 1〜2万円
●検査時間 10分前後
●検査結果 数週後に郵送又は希望者には面談
胃カメラ検査は、「経口・経鼻」があり、どちらかを選ぶことができます。
但し、健診施設で「経鼻」がない場合は「経口」のみになるため、苦しくない「経鼻胃カメラ検査」を受診する場合は、事前に調べる必要があります。
胃カメラで早期発見できる病気は、悪性の胃がん・食道がんなどと胃ポリープ・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など。
特に、がん細胞などの疑わしき悪性病変がある場合は、内視鏡の先端から鉗子を用いて採取し、顕微鏡などで病気診断できる特徴があります。
口から入れる胃カメラ検査を「経口カメラ」、鼻から入れる胃カメラ検査を「経鼻カメラ」といいます。
【経口カメラの胃カメラ検査】
経鼻カメラと比較すると内視鏡が太いため、検査画像の画質は良いとされていますが、喉麻酔をしても嘔吐反射になる方が多いため、一度経験した方からは敬遠されがちです。
【経鼻カメラの胃カメラ検査】
喉麻酔も使う必要もなく嘔吐反射にもならないため、検診では経鼻カメラをすすめられるケースがあるようです。
検査医師が、モニターで受診者に胃の中を見せながら、検査説明をする場合もあります。
経口カメラより内視鏡の直径が細いため、画質は悪いとされていましたが、ハイビジョン細径内視鏡が開発され、経鼻カメラと経口カメラの画質は同等とされています。
経鼻カメラ検査の一般的な受診の流れは下記の通りです。
●前日
午前中に受診する時は、前日の21時から検査終了まで絶食。
●当日
健診施設により、鎮静剤(睡眠薬)などの薬品が投与されることがあります。
そのため、車での来院を禁じている健診施設もあります。
●検査終了後
経鼻カメラ検査は、バリウム検査のように下剤を飲むこともなく、鎮静剤(睡眠薬)などの薬品が投与された時は、目が覚めるまでの休息時間が与えられます。
胃がんは、罹患数上位のがんであるため誰でも罹患する可能性があります。
検診時に疑わしい病変があっても、内視鏡の先端から鉗子を用いて採取し、顕微鏡などで診断できる特徴があるため、「初期胃がん発見は胃カメラ検査が最適」とする医療関係者が多いことは知っておくべきでしょう。
ピロリ菌チェックの経験のない方、長年の飲酒・喫煙などの生活習慣がある方は受診を検討すべきでしょう。
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